8. シャンデリア・ラブ
こんにちは、ヴェルデです。
連投3本目。アホですね。なんとかここまでは頑張ります。
さて、前回前々回と、「君のことを支えたい」恋愛を共通して描いた2曲を選びましたが、今回は、恋愛は恋愛でも「叶わぬ恋」というやつです。
シャンデリア・ラブ/及川光博
ちょうど1番Aメロの歌詞で説明してくれているので、そのままひっぱってきちゃいます。
四六時中 君のことしか考えられない ヤバイですか?僕は
グラビアの中で微笑むアイドルの君に恋しちゃったのさ
ということです。
今でいうところの、リアコ/ガチ恋というやつですね。ただし、これらは現在主に男性アイドル(及びそれに似たような存在)に恋する女の子に対する呼称であると思われますが、この曲はアイドルの女の子に恋しちゃった、雰囲気的に見ておそらく思春期の男の子が主人公です。
ちなみに、「アイドル」という単語が出てきているだけでなく、この曲は曲調としても「アイドル路線」です。
ミッチーさんの曲には定期的にはっきりとアイドル路線の曲が含まれているのですが(初期においては花椿蘭丸くん名義で……)、簡単な見分け方として、ライブのときの振り付けにある特定の動きが含まれているということに先日気が付きました。
ズバリ、「両腕を手グーにして胸あたりで折り曲げて前後に振りながら右に2つ、左に2つ、とステップを踏む動き」です!
……すみません後日正式名称がわかったら直しておきます本当にごめんなさい。
この動きがある曲≒アイドル路線の曲、といえそうです。
そんなこちらの曲ですが、作曲は加藤ひさしさんという方で、Wikiによると、作詞では矢沢永吉さんに、作曲では小泉キョンキョンや沢田ジュリーにも楽曲提供されているようです。アイドルだー! しかしお前は何歳だ。あ、五七五。……すいません黙ります。
メロディも音遣いもアイドルっぽいかわいらしい感じではないでしょうか。いや、ギターはジャキジャキオーバードライブがかかっている、ロックな音なのですが。あとは宇宙っぽい感じでもあります。シンセの音色やSEやボイス加工ですね。もしかしたら流行だったのかもしれない。
で、曲も歌詞もかわいらしいのに歌い方はそこまでかわいらしくはなくて、結構いつものミッチーの歌い方(とくにサビ)、というギャップもなかなか面白いです。*1
では今回も歌詞を見ていきます。
最初で最後のキスでかまわない
いつの日かエンジェル
君とシャンデリア・ラブキラキラに光って アハハン
1番のサビです。
切実な願望です。
実は私、「シャンデリア・ラブ」ってどういうことを表現しているのかまだちゃんと理解できていないのですが、それでもこのサビの怒涛の横文字の並びや口に出したときの響きがもつキラキラ感はたまらないです。
どうしようもないほどつのる片思い
壊れかけマイハート
僕のシャンデリアガール
夢ならいつだって会えるのに
つづき、サビの後半は、キラキラ感から切なさ・つらさに変わります。
クラスメイトのあの子ならまだしも、アイドルとなると、なかなかどうにもできないですよね。ところで、夢ならいつだって会えるのは地味にすごくないか、とか思っちゃいます。私もミッチーさんともっと夢で会いたいです。
君のこと僕は知ってる
けれども君は僕のことを知らない
それでもいい それでもいいさ
見つめあうポスター また書くよファンレター
そして間奏を経て2番に入ります。
切ないですね。でもめちゃくちゃ健気です。健気にファンとしてできる精一杯を遂行しています。凄いです。しつこく付きまとったりしないのですから。*2壊れかけでも強いハートだと思います。
どうして君のそばに行けないんだろう
愛しのエンジェル
ずっとシャンデリア・ラブ
神様に祈って アハハン
どうして誰かを好きになるんだろう
ボロボロのマイハート
僕のシャンデリアガール
初めから わかっちゃいたけれど
2サビを全部載せちゃいましたすみません。
2サビまでくるとなんともう哲学の域に入りました。かなり拗らせています。もうボロボロなんです。それでも好きなのはやめられないんですね。
(僕ハ君ヲ見テル イツモ君ヲ見テル)
(僕ハ君ニ夢中・・・ムチュッチュー)
そして突然宇宙人になります。何故だ。
何故かはわかりませんが、全体として見るとこの曲の大事な一要素ではあります。
最後にムチュッチューになっちゃうところが最高に思春期の男の子っぽいな、と私は感じます。なんというか、きっと日々がこんな感じなのでしょうね……。
そしてたのしいたのしい間奏がもう一度挟まりまして、やはりこの曲でもサビ繰り返し、しかも1サビ2サビと2回も繰り返して、かと思えば簡素な「ジャン!」の一音でぴたっと終わっちゃいます。
間奏のフレーズが計3回出てきまして、同じ振り付けなのですが、〈左手を上から振り下ろして・クラップ・もう一度振り下ろして・クラップクラップ、そこにプラス足のステップ〉というワンエイト(2小節)を繰り返す、というものです。これが、慣れるまでは結構難しいのですが、一度できるようになるととっても楽しいのです。
この振り付けが合間合間に挟まってきて、合間合間に楽しい思いをするという感覚が、この曲の主人公くんの、アイドルを夢中で応援しているときは楽しくて、でもそれ以外のときが切なくてつらくて、という感情とリンクしているのではないかな、と私は考えます。
また終わり方も、「パンッ!」と妄想のバブルが弾けるように、「パチン!」と夢から醒めるように、そんな風に感じられます。「現実を見なさい」と言われてふと我に返った瞬間なのか、はたまた本当にハッとしてとうとう恋に諦めがついたのか、どちらに捉えても切なさが残ります。*3
とてもとてもよくできています。
これはいつか生で味わいたいと強く思います。アイドル曲、やってくださるかなあ。
ちょーっと制限時間オーバーしてしまったのですが、はたして大目に見てもらえるのでしょうか……。
用意してた曲があともう2曲あるのですが、成績対象にはならなくてもそのうちちゃんと中身書いて上げられたらいいなと思います。……やりなよ私?
それでは、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。またそのうち……。
そして授業のみなさん、もう見てないかもしれないけどね、4ヶ月間もお付き合い頂きありがとうございました! お疲れ様でした!
ちゃお!