Step into the groove!

及川光博さんの楽曲を語ります。

5. 死んでもいい

こんにちは、ヴェルデです。

 

サボりすぎました。

いくつかの単位を見送る覚悟を決め、部活とアルバイトに精を出していた、ということにしておいていただければと思います。大学生ですね。

 

久しぶりのブログは何を書いたらいいんだろうという感じですが、ベイベー*1的にはビッグイベントがありましたので、そちらに関連した選曲にしようと思います。

※実は昨年末に書いて上げようとしていたものなので、言い回しを修正はしたものの、前提が「これからやる感」になっているところがあると思います、ご了承ください……

 

2021年12月31日・大晦日年忘れスペシャルライヴ2021「ゆくミッチーくるミッチー」が開催されました。

本来はカウントダウン公演として毎年行っていたそうなのですが、某ウィルスの影響により一昨年からは年をまたがないスタイルでの開催となっております。

2020年は収容率50%で30日と31日の2days公演だったのですが、2021年はなんと収容率100%で、大晦日のみの公演となりました。

100%、とはいえ、当日券も出ていたので、満員御礼になったわけではなさそうなのですが、この100%、観客にとっては大きな差があります。

つまりは、両隣に人がいる、ということです。

最近では私たち、授業を受けるのにもご飯を食べるのにも1席空きが当たり前になってしまいましたが、今回のライブ、久々に両隣に人がいる状態で楽しむことになったわけです。

一昨年のゆくくる*2、及び昨年のツアーでは、1席空きだとのびのび踊れてこれはこれでいいね、なんてポジティブシンキングだったベイベーたちですが、元通りのみっちり客席になり、ある懸念が浮かび上がります。

ズバリ、「お隣さん殴ってしまう事件」の発生です。

そのまんまです。ノリノリに楽しく踊っていると、グーパンやら平手打ちやら肘鉄やらラリアットやらの攻撃を繰り出してしまいかねません。

……とはいえ、訓練されたベイベーさんたちなら、誰も傷つけずに座席の範囲でコンパクトに踊る技術を身につけておられます。

しかし、私は違います。

私は、このご時世になってからの、ひろびろとした客席しか知らないのです……。

加えて熟練のベイベーさん方をも慎重にさせていたのが、光るタンバリンを手にしている点。そんなに大きいものではありませんが、プラスチックで硬いですし、ちょうど形状的にもメリケンサック的な役割を果たしてしまいかねません。

 

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参考画像

 

というわけで、私のような新参ベイベーも、ベテランベイベーさんも、この収容率100%にはドキドキしていたのではないかと思います。

 

とくに、この曲。

 

死んでもいい/花椿蘭丸*3

LINE MUSIC

死んでもいい

死んでもいい

  • provided courtesy of iTunes

 

この曲、実はタンバリンこそ使わないものの、とっても大切な「振るもの」がありまして、また1曲通してしっかりと振りがついているので、大きく動きたくなるというわけです。

 

そしてなんと、「必ずやる曲」なのです。

どのアーティストさんでも、定番曲とか十八番とか、そういった曲はあるものですが、毎回必ずやることが確実な曲、となるとちょっと珍しいのではないかと思います。

この「死んでもいい」は、ツアーでも単発のライブでも、ときには「テイクマイハート」と姿を変えてでも*4、必ずやるのです。

だからこそ、イメトレやコソ練もできるのですが。

 

 

……結果としては「袖振り合うも多生の縁」でした。

いや、「ポンポン振り合うも多生の縁」のほうが正しいでしょうか。

 

そうです、「振るもの」とは「ポンポン」です。

チアリーディングで使うあのポンポンです。

 

近年のツアーでは公式にグッズとして販売されていて*5、メタリックテープ製の立派なポンポンが会場に咲き誇るのですが、手作り派の方々もいらして、昔なつかしすずらんテープを割いてつくるもの、パーティーのときに天井やらに飾るキラキラモールを丸めて束ねてつくるもの、三者三様のポンポンがあります。*6

 

そんなわっさわっさしたポンポンを手に、チア風の振り付けを踊る、しかもおそらくライブ終盤の気持ちが盛り上がっているとき……と考えると私はそれはもうドキドキでした。

ご時世でもそうじゃなくても腕が体がぶつかるのは気分のいいものではないだろう、でも、セーブしすぎて楽しめないのも困るし、そのあたりうまくやれる自信が、ない。

あ、ちなみに私はモールで自作しました。テーマカラーが白黒だったので、白いモールに黒いリボンを……ちょっと失敗しましたが。

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さてここから当日の話ですが、前述の通り「死んでもいい」はライブ後半にくることが多く、今回も休憩を挟んだ後、第2部の2曲目でした。

なんだかものすごくあっという間に休憩に入ったという体感で、呆然としかけていた私に、なんと、右隣のお姉様(年代等はご想像にお任せします)が、話しかけてくださったではありませんか!

聞くと、「テンション上がってぶつかっちゃったかもしれないと思って、ごめんなさい」とのことで。

記憶としては、確かに一度軽く接触したかもしれなかったけれど、おそらく、私がちょっと動きすぎたのではなかったかと思い、全然大丈夫です、私こそごめんなさい大丈夫でしたかという感じに返しました。収容率戻ってから初なんですと言い訳も添えて。

 

ご歓談、おしゃべりはご時世柄推奨されていないどころかどちらかといえば禁止だったので、ほんの数言のやり取りでしたが、それでも私はなんだかとてもうれしかったです。*7

 

そして、気づきました。

お互い様だし。楽しんでるから気にならないし。私がそう思ってるように向こうもそう思ってるんだ。

……もちろん、みんながみんなそうではなくて、中には心無いことを言う人もいるらしいことをツイッターでは見たのですが、でもほとんどのベイベー男子は、このお隣さん、そして紛れもない私自身と同じなのだと確信しました。

 

“死んでもいい”なんて思えちゃうくらいの

トキメキをボクに下さい 明日とひきかえに

夜空高く 舞い上がる恋心は

どんなドラッグもかなわない

感情最優先 今なら

恋心ではなくて、オタク心ですが。

こんな歌詞に心から同意しながら元気よくポンポンを振っているのです。

もはや些細なことを気にしている場合ではありません。

だからといってバシバシぶつかろう! とかそういうことでは断じてありませんが、気にして不安になることなんてなかったというわけです。もしぶつかっちゃったとしても、わざとじゃないなら、後で謝ればいいんです。

 

ライブというのは1対1で思うまま鑑賞するものではなくて、演者もお客さんもみんなで「参加する」ものであって、みんなで楽しむためにはマナーや礼儀はもちろん不可欠ですが、それ以上にその場に居合わせるみんな「仲間」なのだと、強く感じました。

 

もはや曲のことをまったく書いていないような気もしますが、往年の名曲に新参の私が下手にちょっかい出しても微妙なだけでしょうし、今回はこれで良しとしようではありませんか。

本数稼ぎとしても本気の楽曲アナライズを連投したい気持ちもあります。

 

ちゃお!

*1:おさらい:ミッチーこと及川光博さんのファンはベイベー&男子と呼ばれます

*2:ゆくミッチーくるミッチー、略してゆくくるです。ベイベーはもちろん、本人も使っていたような気が……いや、確証はないですすみません。

*3:及川光博です。及川光博扮する花椿蘭丸くんです。噂に聞いているだけなのですが、昔はいろいろなキャラクターが、こう、わかりやすく言うと多重人格のように、たくさん存在していたらしいです。そのうちの1人です。

*4:「死んでもいい」というタイトルではあっても、内容としては特に不謹慎でもないのですが、震災やコロナ禍など、「死んだらシャレにならない」というときに、ミッチーさんのご配慮でサビの歌詞及び曲名を変更して歌われるのが、「テイクマイハート」です。元ネタになっているのはこの曲が収録された1stアルバムで、「死んでもいい」の1つ前に入っている寸劇(a.k.a.スネークマンショー)的なトラック「テイク・マイ・ハート」の内容を踏まえたものなのです。一度聞いてみてほしい、に尽きるのですが、説明のため簡潔に書くとすれば、新人歌手の花椿蘭丸くんと敏腕(?)プロデューサー(まあ、実はどちらもミッチーさんなのですが……)の会話になっていて、蘭丸くんの新曲「死んでもいい」にPがダメ出しをして、歌詞を「テイク マイ ハート」に変えたらどうか、演出はこうこうで……と、つまるところ蘭丸くんの思い描いていたようにはやらせてもらえない、という感じです。業界のリアル、あるあるなのかもしれないな、とか、本人の当時の心境・状況を示してもいるのかも、とか、なかなか示唆に富む内容です。

*5:この「死んでもいい」1曲のためだけにです。この曲以外では一切使わないのに、です。でも、あるとないとでは満足感が全然違いますので買うなり作るなりするべきだと私は思います。でも素手派の人もいます。

*6:とくにゆくくるの場合、グッズとしての販売が流石にないので(だってマジで1回しか使わない)、大まかに自作派/過去のツアーのポンポンを使う派に分かれるようです。また以前はスタンディングのライブハウスでやっていたので、そのときは手のひらに収まるコンパクトサイズが求められていた名残で、そのサイズ感で自作、という方が多いようです。

*7:ひとりだけどひとりじゃないんだな、と。本人よく仰ってるのですが、ベイベー男子とミッチーさんと、心をひとつにしてライブに参加しているのだなと、あらためて感じることができました。